ベトナムの労働傷病軍人社会事業省は、2022年、海外各国へ9万のベトナム人労働者を送出す目標を掲げた。実際に、2022年9月の時点で、送出した人数が10万人を超え、目標の114%以上に達した。これは素晴らしい成果であるが、その成長を維持するには、労働者の質の向上が必要である。
海外労働管理局によると、2022年の1月~9月、海外へ送出したベトナム人労働者は103,026人であり、2022年の目標(9万人)の114.47%となり、前年同期(42,818人)と比べ240.6%上った。
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その内、日本へ送出した人数が一位であり(51,859人)、日本に次ぎ、台湾が44,584人、韓国が1,668人、シンガポールが1,498人である。
ベトナムの人材は勤勉さ、習得の速さなどのメリットがある。その一方で、外国語能力がまだ低く、採用者の高まっている技能レベルの条件にまだ満たせていないのは現状である。2019年の統計では、海外で働いている労働者の約50%が単純労働者である。有識者によると、労働者の質が向上しなければ、仕事の条件に満たせないだけでなく、被害、契約違反につながる可能性も高くなり、ベトナムの労働者派遣事業に悪影響を与えるかねないということである。その理由で、海外へ送出す人材の質に関する懸念が上がったいる。
その現状に応え、労働・傷病兵・社会省は職業訓練施設を中心にソリューションを立てている。特に、教育活動が実需要に対応できるように、労働者派遣企業と職業訓練施設の連携の強化が最優先とされている。
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具体的に、労働者派遣企業が職業訓練施設に各市場の技能、態度の条件などの情報を提供し、訓練施設がその情報に基づいて募集し、教育活動を行う。教育課程が終了した後、企業側が学習者に海外就労の機会を与えるため、学習者が就職に悩む必要がなくなり、外国で高度な人材として働くことができるようになる。このように、好循環がつくられ、労働者派遣事業の持続的な成長につながる。また、高度な外国語能力、職業技能により、労働者が海外でも国内でも活躍し、貢献することができる。